宇宙にゆだねて生きる #2
震災がもたらした "本当の自分" との対話

2011年3月11日。突然、日常が崩れ去りました。
私たちは当時も今も「仙台」に住んでいます。
あの日、住んでいたマンションは津波を免れたものの、「大規模半壊」と判定され、
復旧は困難な状態に。
しばらくは妻の実家に身を寄せることになりました。
当たり前だったものが、一瞬で当たり前でなくなった。
その瞬間から、今まで素通りしていた 「内なる声」 が、どんどん聴こえ始めたのです。
私たちはそれぞれ、20年近く個人事業契約の仕事を続けていました。
人脈も広がり、収入もそれなりに安定していました。
最初は 「自由な人生」 を目指してワクワクしながら始めた仕事でした。
でも、いつの間にか 人間関係に疲れ、仕事に追われる日々 になっていたのです。
それでも気づかないふりをしていました。
「未来のために」 「誰かのために」 と走り続け、"今" を生きてはいませんでした
本当は分かっていたけれど、気づかないふりをしていたのかもしれません。。。
震災という未曾有の出来事は、私たちの 生活、仕事、人間関係、環境、生き方
──すべてのヴェールを剥がしました。
そしてその時、はっきりと分かったのです
これは、人生を丸ごと見つめ直す機会なのだと。
「本当のワクワク」を見つける方法

妻は、震災の少し前から「マヤ暦」を学び始めていました。
どうやら、それまでの生き方に疑問を感じるようになっていたようです。
何度か学びの場に誘われましたが、
当時の私はスピリチュアルなものが苦手で、ずっと断っていました。
でも、震災をきっかけに 「色々な視点から自分を見つめ直したい」 と思うようになり、
ふと 「行ってみてもいいかも・・」 と思い始めたのです。
バシャールが教えてくれたこと
そうして出会ったのが、妻にマヤ暦を教えてくれたHさんでした。
そのHさんに勧められたのが『バシャールゴールド』という本。
(今では中古本でしか手に入らないようですが……)
その内容は、まさに 「目からウロコ」 でした!!
「本当に知りたかったこと」が、すべてそこに書かれていたのです。
簡単に言えば・・・
- 「本当にワクワクすることだけをやれば、すべてはうまく回る」
- 「小さなワクワクを積み重ねることで、大きなワクワクにたどり着く」
とてもシンプルな考え方ですが、私にとっては 衝撃的な気づき でした。
でも……「ワクワクすることを選べばいい」と言われても、
そもそも自分にとってのワクワクが何なのか分からなかった のです。
ワクワクを探すためにやったこと
そこで、まずは 「小さなワクワク」 を試してみることにしました。
例えば……
🎵 「バンドをやってみる」
🎹 「ピアノを始める」
💰 「FXを始める」
💼 「仕事の方針を180°変えてみる」.....etc
思いつく限りの「気になること」「やってみたいこと」を 片っ端から試してみた のです。
そして 「ワクワクしなくなったら手放し、次のワクワクを試す」 というサイクルを繰り返しました。
その時の私にとって、「とにかくやってみること」こそがワクワクだったのです。
オラクルカードとの運命的な出会い

ある日、Hさんの家に遊びに行った時
テーブルに置いてあった『オラクルカード』が目に飛び込んできました。
その時、私は『オラクルカード』というものをまったく知りませんでした。
「なんて綺麗でカワイイ絵柄のカードなんだろう!」と思ったのを覚えています。
それと同時に、子供の頃の記憶が甦ってきました。
小学生の頃、周りの大人の人達に「タロット」と「易占い」をやっていたのを思い出したのです
でも、気づけばその記憶を 'なかったこと' にしていた自分がいました。
「タロットカードは恐い」とでも思っていたのでしょうか・・・
自分でもまったく理由が分かりません。
占いをはじめ、スピリチュアル的なものが苦手になったのは、その頃からなのかもしれません。。
『オラクルカード』を見た時もその綺麗な絵柄にちょっと心奪われましたが、
「リーディング・カード」と聞いて一瞬で興味を失いました。
でも、Hさんは
「オラクルカード」は「タロット」と違い
- 恐い意味のカードがなくて、とっても優しいこと
- 「タロット」よりも日常的で気軽なものなこと
を教えてくれました。
さらに「オラクルカード、試してみたらいーよ」と勧めてくれたのです。
試しにカードを手に取ると、
その優しく背中を押してくれるようなメッセージに、どんどん心が惹かれていきました。
「これならやってみたいかも・・」と思い、早速、帰りに書店に向かったのを覚えています。
そこから、どんどん人生の方向性が変わっていきました。
「マヤ暦と易経を本気で学びたい」
「タロットももう一度学んでみよう」
「パワーストーンにも魅かれる」など
「学びたい!やってみたい!」と思うものがどんどん湧き出てきました。
見えない何かが導いてくれているようでした。
私はその導きに従って「ワクワク」をやり続けました。
そうしているうちに、不思議なことに、
その時に自分が必要としている新しい情報が次から次へと集まってくるようになったのです。
仕事を手放す決断──ワクワクのために

次第に「マヤ暦とカードリーディングを中心に仕事をやりたい!」という思いが強くなり、
対面リーディングを始め、ホームページも立ち上げました。
そうなると、
どうしても考えざるを得なくなったのが「今までの仕事をどうするか?」という問題でした。
当時の私は、個人事業契約の仕事を続けながら、収入を補うためにアルバイトもしていましたが、
どちらも「ワクワクしない」と感じるようになっていました。
それでも、すぐに手放す決断はできませんでした。
「メインの仕事を辞めても、バイトくらいは続けておこうかな……」
そんな風に、ずるずると手放すタイミングを引き延ばしていました。
妻にも「そんな微々たる収入のバイトなんだから、やめてもいいんじゃない?」
と言われていましたが、なかなか踏み切れずにいたのです(^_^;)
ところが、次第に……
バイトに対して「ワクワクしない」どころか、嫌悪感さえ覚えるようになっていきました。
そして、ある日ふと気づきました。
「マイナスに感じるものを手放さない限り、新しいプラスのスペースは生まれないのかもしれない」
その思いが決定打となり、私は「もういいや!」と両方とも手放しました。
それは、自分の人生を「ワクワク」主体で生きることを本気で選択した瞬間でした。
次回へ続く…