宇宙にゆだねて生きる #4
感情のジェットコースター

2021年2月、天使の導きのおかげで無事に引っ越しを果たしました。
最初はまだ貯金があったため、なんとか乗り切れると思っていたのですが、
すぐに収入が底をついてしまいました。
いつものように、生活を立て直すための手立てを考え始めたものの、心の中では
「もう限界だ…」という疲労感が募っていました。
「こんな状況、いつまで続くのか…」と不安が渦巻き、
私の頭の中はまるでジェットコースターのように激しく揺れ動いていました。
元々不安になりやすい私は、未来のことを次々と考え、
「明日はどうなるのか?」「来月は?」と、終わりのない不安のループに陥っていました。
もちろん、「未来も過去もなく、今この瞬間だけが現実」ということは理解していたつもりでしたが、それでも、エゴの声は止まりませんでした。
一方で、妻はどっしりと構えていて
(本人曰く「決してそんなことない」とのこと)、私が気が狂いそうになるたび、
話を聞いて安心させてくれました。
同じ感情や情報を共有できる存在のありがたさを、改めて実感させられました。
何度救われたか、その恩恵は計り知れません(^^)
脳を排水する

2021年3月、そんな中で妻が一冊の本を見つけました。
ジュリア・キャメロンさんの
『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。
』
──本来の自分を取り戻し、創造的な自分を見つけるための3ヶ月ワークが書かれていました。
妻はこの本を手に取り、私のところに持ってきました。
「ワーク」が大の苦手な彼女はワーク本だとは知らずに買ってしまったようです…(^^;)
私はその中でも、「モーニング・ページ」というワークに心を奪われました。
「モーニング・ページ」 ── それは、毎朝、ノートに自分の感情や内側の声を書き出すという、
いわば『脳の排水』のような作業です。
自分のインナーチャイルドの声をありのままに吐き出すことで、
次第に頭の中が“空”になっていく感覚を覚えました。
毎日、手が痛くなるほど書き続け、出てきた感情を吐き出し、ノートを破り捨てた時
そのスッキリ感は計り知れず、何度も救われました。
しかし、時間が経つにつれて、
生活状況はさらに悪化し、モーニング・ページだけでは追いつかなくなってしまいました。
さらにギリギリの状態へ

もうどうしたらいいのか、分からなくなっていました。
命にかかわるほどではないものの、ありえないほどの切羽詰まった感覚に襲われ、
「人はこんな時、死んでしまいたいと考えるのかも」と、絶望的な思いが頭をよぎりました。
そのとき、前述した本にあった一節がふと心に浮かびました。
「どんなに辛く大変な時でも、ずっと『今この瞬間は大丈夫』だったと気づく」
確かに、未来や過去に囚われず、『今』に焦点を合わせれば、
いつもなんとか乗り越えてきた気がしました。
「今は大丈夫」――その言葉を繰り返すうちに、少しだけ心が軽くなりました。
それでも、解決への糸口は見えず、
状況下に居続けると、あり得ないほど乱暴な発想さえ浮かんできました。
「神様や天使なんていなかったら? 魂やスピリチュアルな世界なんて存在しなかったら?」
「ただ、物質的な世界だけがすべてだとしたら?」
──── こんな極端な考えが、稲妻のように頭の中を駆け巡り、妻には「それはあまりに乱暴だよ」と言われましたが、
自分ではもうどうすることもできず、制御不能に陥っていました。
そんな中、また一冊の本との出会いがありました。
山川紘矢・亜希子さんのツイートで紹介された、岡部明美さんの『私に帰る旅
』。
見た瞬間、「読まなきゃ!」という衝動に駆られ、これが私の2度目の『救いの手』となりました。
やっぱり、人生には必要なタイミングで必要な出会いが訪れるものですね(T_T)
次回へ続く…